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設定資料


目次
作者の世界観がぐらつかないよう、戒めの意味も込めてのUPです。(大汗)



 
地図


カーネリアもリオドールもペリエルも、枠外に広く続いております。……念のため。

 
カーネリア国 儀式一覧
◆戴名の儀(たいなのぎ)◆ 男女共 一歳

幼名を捨て、正式に名を戴く儀式
魔に魅入られないよう、幼名には古の神の名がつけられている
◆拝跪の儀(はいきのぎ)◆ 男女共 八歳

王族として、皆に認められるようになる儀式
臣下の者から一人前の王族として扱われるようになる
片膝をついて頭を垂れる、カーネリア独特の礼(拝跪)を受けるようになる

◆戴位の儀(たいいのぎ)◆ 男子のみ 十三歳

位を授けられ、政に参加できるようになる儀式
添い伏役(そいぶしやく)の女性と一つの床にやすむ
肩辺りで切り揃えてあった髪を、それ以上に長く伸ばすことを許される(任意)
髪を伸ばした者は束ねて飾り紐で結う
◆昇殿の儀(しょうでんのぎ)◆ 女子のみ 十三歳

位は無いが、正殿の宮に行く事が許される儀式
肩辺りで切り揃えてあった髪を、それ以上に長く伸ばすことを許される
髪飾りをつける事を許される
◆立太子の儀(りったいしのぎ)◆ 男女共 十八歳

次代の王と正式に認められる儀式
女子の場合は、妾妃にも男子がいない場合のみ
他に血縁の者がいても、現国王に子があれば、男女の別を問わず王位につく
父王が崩御の場合は、立太子の年齢前であっても王位に就く
◆戴冠の儀(たいかんのぎ)◆ 男女共 適時

新国王(女王)となる儀式
立太子の儀を終えた者が王位に就く際に行われる
父王が崩御の場合は、立太子の儀を行い、続いてすぐに戴冠の儀に臨む
◆婚儀(こんぎ)◆ 男女共 適齢

王(女王)または次代の王(女王)のみが行う結婚の儀式
厳粛な儀式であるため、近隣諸国への披露目とは別に行う
正殿の宮にある『婚儀の間』にて行われる
◆昇神の儀(しょうしんのぎ)◆ 男女共 適時

王(女王)が崩御した後、神となる儀式
王(女王)の場合のみ行う(正妃・妾妃・皇子・皇女の場合は行わない)
王族が亡くなると、神の系譜に名を連ね、国を護る
中でも王(女王)となって国を治めた者は、より強い神となると信じられている
◆拝謁の儀(はいえつのぎ)◆ 近隣諸国の皇子・皇女 十歳の誕生日より一年間

カーネリア国で一年間暮らす儀式
『禁断の宮』において、一年間暮らす
各国の皇子・皇女の顔を覚え、戦において王族の血を根絶やしにするため
半ば人質のようにして、近隣諸国の反乱を抑えるため
『氷の楼閣』の時代には行われていたが、『玻璃の橋板』の時代には廃止されている

 
カーネリア観光案内
色: 赤/貴石カーネリアンの色より

国力: 強国

王: 代々冷徹だとされる

特色: 水が豊富/石細工の技術が優れている

 
〜『焔の貴石』シリーズをよりご理解頂くために〜


 ここからは作者からこのシリーズについての少々の解説をさせて頂いております。こういった解説をお許し下さる方は、この先しばらくお付き合い下さいませ。


 
【このシリーズの舞台について】 -----------------------
この『焔の貴石シリーズ』は、グラナダのアルハンブラ宮殿(世界遺産)をイメージした城を舞台にしていることから、中世風の物語のように感じられる方もいらっしゃると思います。

ところが実はこのシリーズ、畏れ多いことですが、皇室のお世継ぎ問題が取沙汰されていた頃、それに触発されて書き始めたものでした。(シリーズ最初の作品『氷の楼閣』)

平安モノが好きだったこともあり、和のテイストを持ったものを念頭に置いて書いていたのですが、日本の皇室を舞台にするには、知識が足りません。

自分の判る範囲で(勝手に作り易い設定で)無理なく物語を書こうとしたところ、中世っぽい城を舞台にした、カタカナ名前の人々が活躍する、漢字ばかりの作品が出来上がってしまったのです。

 
【皇子・皇女という表記について】 -----------------------
本来この表記の仕方は、王国とは比べ物にならない程大規模である帝国の皇帝の子供に用いるもので、王国の場合は王子・王女という表記の仕方となります。

ところがこのシリーズは、(いにしえ)の日本の皇室をイメージして書いたものでした。天皇の息子を皇子(みこ・おうじ)、娘を皇女(ひめみこ・こうじょ)ということから、そのまま皇の文字を使って皇子・皇女と表記しています。

 
【王・王妃への呼び掛けについて】 -----------------------
王や王妃に呼び掛ける際の呼称は「陛下」などですが、本シリーズは、(いにしえ)の日本の皇室をイメージして書いたものである事から、「主上」などと表記するのも変ですので、意図的に「王」「王妃」と表記しています。

 
【カタカナ表記・まわりくどい表現について】 -----------------------
このシリーズには、人名や擬音語以外、カタカナ表記を使っておりません。もともと(いにしえ)の和のイメージがありましたので、そこにドレス(衣装と変換)、シャツ(胴衣と変換)、ズボン(脚衣と変換)、タオル・ハンカチ(手巾と変換)といった単語を出したくなかったのです。

またこのシリーズでは、なるべく今風の言葉や熟語を使わないようにしています。そのため、まわりくどい表現になってしまっているかも知れません。

  • 時間が経つ→時が移ろう
  • 戦場(せんじょう)戦場(いくさば)    ……など

カタカナ語や今風の言葉を使わない事により、昔めいた雰囲気を作ることにも一役買っているのではないかとも思うのですが……どうでしょうか。

 
【人名について】 -----------------------
お気付きの方もいらっしゃるかとは思いますが、人物名は、宝石・貴石からとっております。
もともと宝石・貴石の名前は似た様なものが多く、差別化を計ることが難しい……と後から気付きました。
ですが、『焔の貴石』と石の名前をシリーズ名にしてしまったことと、このシリーズの最初の作品である『氷の楼閣』から続く設定上、どうしてもこれは変更ができません。
混同しやすい名前で申し訳ございませんが、頑張ってお読み下さいまし。(ぬぅ……/汗)

 
王婿(おうせい)という表記について】(玻璃の橋板) -----------------------
女王の配偶者になる者を王婿・王配(おうはい)(女性の天皇の夫をさす場合は、皇婿(こうせい)皇配(こうはい)との説も有)といいます。王の配偶者を王妃と呼ぶのと同じですね。王婿というのはなかなか馴染みのない言葉ですが、改稿にあたり、この表現を使わせて頂くことにしました。



つらつらと色々な事を書き散らかしてしまいました。少しでもこの作品を理解して頂く手助けになれば幸いです。